実家の父、母、姉と4人で行く片道約2時間の小旅行は…
「あんたはお酒ばっかり飲んでいい加減にしなさいよ」
「早く健康診断行ってきなさい」
「今はポックリ死ねないの、長患いしたら大変なのよ」
等々、小言の玉手箱、苦言のオンパレード状態…
そして到着してすぐに父方の家系図を見せて頂く事になり、家系図とか見るの初めてだったのでよくよく見ると…
明治維新後の村長から始まり医者やら教授やら会社の重役だかいわゆる社会的地位の高そうな人が並ぶなか…
自分を振り返ってみれば高卒、コミュ障、スタジオを1年半で潰したあげく電話の呼吸があわない会話のゴッツンコは日常茶飯事…
この圧倒的な劣等感に火が付いた結果…
法事の会食で駆けつけお湯割り6,7杯…
それ以上の飲酒を必死で止める母…
それを振り切り飲もうとするムスコ…
この場で頼むのは困難と判断し、わざわざ厨房まで行ってコッソリお酒を注文するムスコ…
それを鬼の形相で睨みつける母…
そこには華麗でもなんでもない一族が、ある種の骨肉の争いを演じるとんだ家族の肖像があった気がします……。
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